上が190はⅢ度高血圧。脳心血管リスク最高レベルです。

かんたんに言うと、ある程度の年齢になったら血圧というのは低いに越したことはありません。

しかし、では血圧がどれくらい高いと、どれほど危険という目安はあるのでしょうか?

血圧の基準値

血圧で正常とされているのは2014年のガイドラインに従えば

「上が120 下が80」

を超えないのが理想的→「至適血圧」

「上が129 下が84」

までが、まあふつう→「正常血圧」

「上が139 下が89」

までなら、ちょっと高め→「正常高値血圧」

……とのことです。

ということは、上下のどちらかでもこれを超えた場合、つまり

「上140 下90」

以上になると高血圧と診断されることになります。

ちなみに、上と下のどちらが超えても高血圧となります。

アメリカでは、高血圧の診断基準は今まではこれと同じ

「上140 下90」

でしたが、なんと2017年に

「上130 下80」

に引き下げられましたそうです。

家庭血圧では低めに設定

ただし、家庭で血圧を測定すると病院などで測った数値よりも低めに出る場合が多いことから、自宅で毎日同じ時間に測定した血圧による場合は高血圧の基準値は

「上が135 下が85」

以上とされています。

病院などでは、ふだんと異なる環境にあるというだけで、人によっては、自分が病院に来ているということ、あるいはドクターと接していることで緊張したりして血圧が上がってしまう場合があります(白衣高血圧)。

ただし、逆に病院などで測る時にふだんより低めに出てしまう傾向の人もいます(仮面高血圧)。

いずれにしろ、自宅で平常の生活状態で測るほうが正確であると考えられており、通常は、一定期間毎日同じ時間に自宅で測った数値の平均が「家庭血圧」として採用されます。

I度高血圧、II度高血圧、III度高血圧

さて、話を戻しますと、ガイドラインによる高血圧は

「上140 下90」

ということになります。つまりこれを超えると高血圧となりますが、実は高血圧と言っても測定血圧の高さによって段階が分けられています。

上140~159 下90~99 までの場合は「I度高血圧」と呼ばれます。以下

上160~179 下100~109 ……II度高血圧

上180~ 下110~ ……III度高血圧

です。

治療方針は脳心血管リスクによって決まる

治療の方向性は、高血圧のグレードのみではなく、たとえば同時に糖尿病があるというような他の危険因子との関係によって分類される

「脳心血管リスク」

によって決まります。

たとえば、仮に「I度高血圧」であれば、他に何もなければ

「低リスク」

ということになりますが、他に何か一つでも危険因子や臓器障害などが見られる場合には

「中リスク」

特に、同時に糖尿病がある場合には即

「高リスク」

と判定されることになるでしょう。

……というか、高血圧と診断された場合で「低リスク」と言えるのは、

「I度高血圧であって他には何もない場合」

だけです。

ちなみに、低リスクと判定された場合には、3か月間の食事および生活習慣の改善指導が行われます。そして、その間に高血圧が治れば、つまり血圧が

「上140 下90」

未満に抑えることができたなら良いのですが、そうでない場合はお薬による治療。つまり降圧剤が処方されることになります。

II度高血圧では、最低でも「中リスク」確定                                                                   

次に、II度高血圧つまり

「上160~179 下100~109」

になってしまった場合は、他に危険因子が何もないとしても、それだけで

「中リスク」

と判定されます。

中リスクの場合には、医師による食事および生活習慣の改善指導の期間が1か月に短縮されます。

言い換えると、降圧剤による治療までの猶予が1か月しかないということです。

私もそうですが、降圧剤を使用することに強い不安や抵抗がある人は少なくないでしょう。しかし、診断のガイドラインによれば、薬を使わずに生活習慣の改善だけで高血圧をコントロールしたいと思っても、その猶予は意外に短いのです。

そして、Ⅱ度高血圧で他に一つでも危険因子を持っていれば、それはもはや「高リスク」と判定されます。

脳心血管リスク「高リスク」の場合

逆に書きますが、高血圧と診断された場合、

「低リスク」となるのは、I度高血圧であって他には何もない場合だけです。

そして、

「中リスク」となるのは、I度高血圧であって糖尿病でもメタボリックシンドロームでもない場合か、

Ⅱ度高血圧で他に何もない場合、

……だけなのです。

それ以上はすべて

「高リスク」

ということになります。

……この場合は、病院に行ったら即「降圧剤処方」となる可能性が高いです。

ちなみに、前回の健康診断での私の血圧は

上162 下106

だったので、私は「II度高血圧」ということになります。

そして、私は同時に糖尿病の判定を受けましたので、この時点で

「高リスク」

となります。

ちなみに、いっしょに健康診断を受けた同僚の中には上が190超えという強者もいましたので、私は診断結果を見るまで自分が言われた血圧の値でそれほどリスクがあるとは感じませんでした。ですからその場では

「そろそろ、少しは生活習慣を見直してみようかな~」

という程度にしか考えていなかったのです。

しかし、この認識そのものがきわめて甘かったということに気が付いて愕然としました。

……今までの不摂生のツケを払うときが来た、という感じです。

私が言っても説得力ないですが、

「もっと早く自覚していれば」

と思ったときにはすでに遅し……ということですね。