栄養豊富な旬のアジを食べよう

鯵(アジ)って旬があるの?

……と思っている方もいるかも知れません。

私もそう言えば、アジの旬がいつなのか……なんて考えたことがなかったです。

アジはいつでもある気がする

たとえば、牡蠣とか、寒ブリと言えば冬、だいたい年末より少し前くらいかな……この時期を逃すと口に入らないようなイメージがあります。

でも、アジはなあ。

アジは特定の季節にしか獲れないというわけではなく、ほぼ一年中獲れます。

また、アジは養殖も盛んで、沼津などが有名です。

ついでに言えば、アジは種類が非常に多く、世界中どこにでもいると言ってもいいくらいですが、旬はその種類によってまちまちです。

日本はオランダやノルウェーなどからも、主には加工用としてですがアジを輸入しています。

また、アジは養殖も盛んで、沼津などが有名です。

だから、はっきり言って一年中いつでも食べられますし、目にする機会も多く、私自身も今までは特に旬について想像しなかったのです。

旬しか食べられないというわけではない

ただ、あらためてよく考えてみれば、そもそも「旬」というのは、別にその時期しか食べれないという意味ではありません。

お魚の「旬」というのは、要するに一番おいしいとされている時期のことですよね?

一般的に、多くの魚は年間の中で産卵する時期が決まっています。そして、産卵期が近付くとそれに備えて体内に栄養をため込むため、身にも脂がのって旨みも多いという理屈になります。

また、基本的には産卵を迎える前の時期というのは、たとえばふだんは割と海の底のほうに生息している種類の魚でも比較的上の方に移動してきたり、特定の場所に留まって産卵を迎えたりするので、要は漁師さんが獲りやすいので、その時期には市場に大量に出回りやすい。

だから、一般に出回る時期=旬、ということにもなるわけですね。

真アジの旬は5月から

で、日本でふつうアジと言えば真アジのことを指します。

真アジの旬は5月~7月になります。

そう言えば、鯵は旬に入る時期が3月(旧暦で。新暦では5月上旬ごろから)だから魚へんに「参」と書くとも言われます。

ちなみに、あの独特の香りを放つ「くさや」は、アジはアジでも室鯵(ムロアジ)という種類です。ムロアジの旬は夏で、新鮮ならお刺身も良いですが、マアジに比べて脂が少なく血合いが多いので、多くは干物の材料になります。

また、関西方面を中心に出回る丸アジという種類のアジは、見た目はマアジとほとんど変わりませんが、旬は冬になります。

ブランド化する「関アジ」「黄金鯵」

一般的には庶民的なものと考えられているアジですが、そもそもアジは「味がいいから」アジなのだと言われ、歴史上は高級魚として扱われていたようです。

また、最近でも特定の地域でのみ漁獲されるアジはブランド化している感があります。

アジと言ったら、何と言ってもまずは関サバと並んで有名な「関アジ」があります。

関アジは、四国と九州を分ける豊後水道付近の漁場で一本釣りした後、すぐに活〆されたブランド品で、脂の乗りがよく別格の旨み。またお刺身にすると身の密度があり引き締まって艶があります。

関アジもマアジなので旬は初夏から。

他にも各地域でいろんな名前を付けたブランド味がありますが、中でも特筆すべきは「黄金鯵」。

というのも、アジは一般的には群れて回遊する習性があり、日本近海各所で水揚されていますし、釣りの狙いとしてもとてもポピュラーです。

ただ、一部には回遊しないで一か所に根付くマアジもいて、これは比較的深いところに生息するので背が黒くならず、黄アジなどと呼ばれています。

そして、黄アジのほうが餌の豊富な所にいてあまり動かないからかむしろ脂の乗りがよく、東京湾や千葉沿岸など特定の漁場で獲れる黄アジは「黄金鯵」としてブランド化されているのです。

黄金鯵の旬は夏です。

鯵の栄養

鯵の栄養についてですが、はっきり言って豊富です。

たんぱく質は魚の中でもトップクラスである上、もちろん脂質も豊富です。中高年の味方DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)をはじめ、ロイシン、リジン、アルギニンといった多くのアミノ酸、グルタミン酸も多いです。

さらには野菜から摂取することが期待できないビタミンB12などのビタミン類、鉄分、カルシウム、抗酸化作用があり、動脈硬化の抑制が期待できるセレンといったミネラルも多様で豊富です。

やっぱり「生」が良い?

焼き物や煮物にすると、やはりどうしても脂質の抜けが起こりますので、栄養的にはもったいない気がしてしまいます。

また、焼き魚にすると、時間が経つにつれて脂質が酸化を起こしてしまい、かえって体には良くない可能性があります。残した焼き魚を次の日食べるというようなことは避けたほうが無難かもしれません。

また、最近はコンビニなどで一人分にパックされた焼き魚も売ってます。アジは見たことないですけど焼鮭とか焼鯖とか……一説によるとこれも時間の経過が問題だとすれば、魚のほうが健康に良いと思って利用しているなら再考の余地があるでしょう。

手軽に利用できる点では非常にありがたい存在ですけどね。

ところで、アジと言うといわゆる「干物」も思い浮かびますが、やはり時間経過の弊害は免れないと考えるべきかもしれません。

ただし、生の時に含まれていた一部の栄養素は干物にするとむしろ増えるという研究もあります。

また、干物は塩辛いというイメージがあってどうしても塩分のほうが気になってしまいますが。

……よく考えてみれば、お刺身で食べる場合私は必ずお醤油を使うので、結局「行ってこい」かもしれない。

食べ過ぎはダメかもしれませんが、ある程度ならば……食卓から完全に外すのは少し寂しい気もします。

やはり、旬のアジを刺身でいただく!

健康に対する悪影響を極力回避する、と考えると……。

やはり最終的には、最も栄養価に富む旬のアジをお刺身でいただく!

これ一択ですね。

何しろ私は無類のお刺身好き、寿司好きなので、かなり私見ですが。

でも、やっぱりお店で「関アジ」の札を見つけると、おう、今年もいよいよ夏が来るね! と気持ちも弾むのです。