青魚の油が血圧下げるなら、肝油食べるのがいいんじゃない?

中高年世代の人なら多分知ってる……肝油(かんゆ)ってご存知ですか?

子供のころ、学校給食の時に配られて、飲んでた、っていうか食べてた。

ちょっと薬品っぽい包装の、でも甘くて今でいうグミキャンディーみたいな薄黄色の、少し得体の知れないモノ。

(というか、今も地域や学校によっては配ってるのかもしれないですけど)

鯖や鰯といった青魚に「血圧を下げる」効果があると聞いて、ずっと忘れていたことを思い出したんですよ。

小学校当時、

クラスで2人くらい

「カンユが食べれない」

友達が必ずいるという、謎の薬カンユ。

一方で、

「ひとり2個まで」

「食べ過ぎると鼻血が出る」

などと半ば脅されて、これは特別なものなんだと子供心に感じていたカンユ。

気になって、母親に

「ねえ、カンユって何なの?」

と恐るおそる問いただしたところ……。

「魚のアブラだわ」

とあっさり明確に答えられて、おお、さすが大人……と妙に母親をリスペクトした記憶が今さら蘇ってきました。

バナナ味の肝油ドロップが一気に普及

古くは中国で漢方薬のひとつとして用いられていた肝油。

ヘミングウェイの「老人と海」にも登場する、元気のもと肝油。

日本でも栄養不足を補う目的で肝油が利用されていましたが当初のものは単に魚の油を抽出した液体。っていうか油そのもの。精製も完全ではなく酸化しやすく強烈な魚臭を放つ。これはマズい。はっきり言って飲めたもんじゃなかったそうです。

しかし、ゼリー状態ビタミンを安定させる技術が開発され、小児にも服用しやすいバナナ風味のいわゆる「肝油ドロップ」ができてから、開発者自身が学校教育関係者だったこともあって全国の小学校で子供たちに配布されるようになり爆発的に普及しました。

私もその恩恵に浴した一人だったというわけです。

肝油の成分は何?

肝油=魚の油。(ソースは私の母親)

だとすれば、血圧を下げるサプリメントとしても有効なんじゃないのか……?

と安直に考え付いた私。

確かにいわしやさんまなどの青魚の脂を抽出した魚油には、パルミチン酸、ミリスチン酸、アラキジン酸、オレイン酸、ヘキサデセン酸、それにエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)などのω-3脂肪酸など多様かつかなりの量の脂肪酸が含まれており、これは血圧に効果があるとされる成分の宝庫じゃないかと。

それがあのグミみたいな肝油になっているとしたら、これ以上気軽でかんたんな摂取方法はないでしょう。

……と思ってみたものの、実際にはあの懐かしの「肝油ドロップ」は今でも広く販売されていますが、当初のように魚油から生成するのではなく、各種のビタミン類が配合された一種のビタミン剤のようなものになっているようです。

う~ん。となるとepaとかdhaといった、中高年が求めるような働きを持つ脂肪酸は入っていないでしょう。メーカーサイトにも、そのような記述は見られませんでした。

残念。

……とは言え、もちろんこれとは別に、魚由来の成分を凝縮したサプリメントや健康食品は現在たくさん出ています。

肝油は何の効果がある?

つまり、肝油食べてかんたんに血圧下げられると思ったのは私の誤解だったということですが、一方で、現在の肝油の効能、効果としては、

目の乾燥感

夜盲症(とり目)

骨歯の発育不良

くる病

などの予防が挙げられており、確かにビタミンA、ビタミンDを手ごろな値段で気軽に摂り続けるアイテムとしてはかなり有力と思えます。

主に、目、歯、そして骨……というと中高年から老年期にかけて最も気になる部位ですね?

ビタミンA、ビタミンDの不足はそれらの部分に直接ダメージを与えます。

ちなみに、くる病というのは栄養不足の時代に広まったもので成長障害や骨に湾曲などの異常が出る病気ですが、現在ではあまり見られないものとされています。

しかし、ビタミンDが足りないとカルシウムやリンの吸収ができなくなる結果、低カルシウム、 低リン血症となり、くる病を発症する可能性があります。

ビタミンDは食品から摂取されるものの他に日光を受けることで皮膚で合成されるものもあり、外で太陽を浴びて過ごす時間が少なくなったり、紫外線対策を気にしすぎるといった理由から、現代でも人によっては起こり得ます。

私には中学生になる息子がおります。私自身の健康もそうですが、子供の今の食生活や環境を考えると、これらのビタミン類が不足気味になる可能性は常にあります。ゲームばっかりしてて目悪いし。

懐かしさと親しみも手伝って、帰りにドラッグストアにでも寄って1缶買って帰ろうかな……と思った次第です。でも食べ過ぎると鼻血出るからね(笑)