「長生きする」ということのイメージを固めておく

「長生き」と言ったときのイメージは、実は人によってずいぶん差があるようです。

長生きができることを幸せだなあと思う人もいれば、長生きなんてしてもロクなことはない、長生きすると家族や周りの人に迷惑をかける……というように、否定的なイメージを持っている人もいると思います。

長生き、または健康という課題に取り組む際に、自分にとっての「基準」となるべき考え方を持つことは大切なことですが、そのためには、いわゆる「寿命」とか「長生き」とか、あるいは「人生」「健康」といったものに対する価値観、または想定する自分のイメージを固めることが必要です。

そこで、私なりのイメージですが、そもそも長生きというのは、もっと端的に言い換えれば

「寿命を伸ばす」

ということです。そして私なら私という個人の寿命を伸ばすというのは、よく考えると

① 人間本来の寿命そのものを可能な限り長くすること
② それ以前に死なないこと

……という2つの意味があります。

もちろん実際に可能かどうかは別の話ですが、理論的にはこの2つの問題は分けて考えなければならないということになります。

そこで、まず人間の寿命そのものを延ばすことは可能か? あるいは、どの程度人為的に関与できるのかと言う点について想起される問題としては、

① そもそも人間の最長寿命は何歳くらいなのかという問題
② 長寿遺伝子「サーチュイン」の問題
③ 染色体の両端に存在するテロメアの問題

などがあります。

主要な問題はまず「本来の寿命」をまっとうすること

一方で、仮に人間全体の問題として、または、たとえば日本人の平均寿命といったものについて、たとえば今後の科学や医療の進歩によって人類全体の限界寿命がどんどん長くなっていったとしても、それは

「私やあなたという一個人が長生きするかどうか」

ということとは別の問題ですよね?

ですから、もう一つの問題として、

「いかにして本来の寿命まで生きるか」

つまり

「(本来可能な寿命)それ以前に死なないこと」

その対策、コツを知る必要があります。

本当はもっと長く生きられるところだったのに、何らかの原因で実際にはそれより前に死んでしまうという事態を回避しなければならないわけです。むしろ現実的にはこちらのほうが切実な問題でしょう。

とすれば、これに関係するものとして

① 致命的な病気や疾患を避ける
② 動脈硬化など、老化などに確実につながる要素を極力阻止する
③ 基本的な生活空間、生活環境をできるだけ向上する
④ 個々の健康情報を適切に取り入れ、活かす
④ 心の持ち方

といったものがイメージされます。

実は、私たちが日頃よく耳にする「健康情報」の多く、たとえば

「塩分は摂り過ぎないほうがいい」
「青魚に含まれるDHAやEPAを摂取したほうがいい」
「ビタミンをバランスよく一定量摂取したほうがいい」
「ポリフェノールを含む食品を摂ったほうがいい」

……というような個々の情報は、確かにその一つひとつが何かしら健康に影響を与えたり、生活習慣病を予防するのに有効と言われたり、あるいは美容やアンチエイジング効果を期待するものであったりしますが、突き詰めていけばこういった「健康情報」を私たちは結局何のために意識しているのかというと、その意味は結局

「本来の寿命を、期待される本来の姿でまっとうするため」

というところに行き着くと考えることもできます。