今すぐできる健康のために理想的な「朝の習慣」

健康のために自分なりの「理想の一日」を想定する……と考えたときに、真っ先に問題になるのが

「朝の習慣」

でしょう。よく考えてみると、一日の流れのスタートである朝の習慣がそのままその一日全体の良し悪しを決定付けてしまうところがあります。

あくまで私の例ですが、私自身が今の時点で朝の習慣として取り入れたいポイントは、

① 午前8時過ぎに起床
② 朝食は摂らない
③ 水(ミネラルウォーター)を飲む
④ 出勤の支度をゆっくりする
⑤ 家族と少しでも会話をする
⑥ 朝の血圧を測る

ということです。

もちろん、これは一般に広く当てはまるものではありません。あくまで私の現在の状況から見たポイントです。

たったこれだけのこと? ……と思うかもしれませんが、これでも私にとっては画期的な第一歩なのです。

朝型人間のほうが健康的であるという根拠はあるか

当然一般的に言えば、朝型人間、つまり早寝早起きのほうが健康に良いとされます。

イメージ的にも、朝型人間のほうが日中の活動力が高く、学習や仕事の生産性も高くなるようなイメージはあります。

しかし、これには当然反論もあって、実際にはそれほど確定的なことは言えない面があります。

まず指摘できる点として、統計的に年齢が高い人ほど早起きの傾向があるというのは事実です。

高齢の方が朝早く起きてしまいやすくなるのは、メラトニンという眠気を誘発するホルモンが加齢によって減少してしまうからです。また体力の低下が、そのまま寝る力も奪ってしまっています。

健康面以外の効果

なお、健康という側面に限らなければ、自分が朝型だと認識している人のほうが、夜型の人に比べて様々な面で優位であるというアンケートやレポートがたくさんあります。

たとえば朝型の人は夜型の人に比べて、

① 年収が高い
② 貯金も多い
③ 結婚している人が多い
④ 主観的な幸福度が高い

といった点ではっきり差があるようです。

ただし、これについても確実に因果関係があるのかどうか疑問の余地はあります。あるいは、すでに年収なり貯金なりが十分あって、結婚して家族がいる幸福な人だから、朝型の生活をすることができているのかもしれません。

睡眠時間をどう考えるか

世の中には「短時間睡眠法」なるものも多くあって、私も若い頃にそういった説を見て試したことがあります。

結果は……眠気に勝てず挫折しました。

朝型生活を送ろうと考えて、しばらく無理をして朝5時とかに起きてみた経験もありますが、これも長くは続きませんでした。

逆に、朝6時前に起床するのは人間本来的には健康に悪い……という見方もあります。早起きの人は心筋梗塞、脳卒中、糖尿病、またうつ病などを発症する確率が高いという研究報告もあります。

統計的にも、日本人は世界中で突出して睡眠時間が短い。加えて早く起きる人の割合も多いと言われているようです。

早起きが良い、というのは神話ではないのか

つまり私の経験即とこれらの情報を合わせて考えると……一つ考えられるのは、日本ではそもそも

「早起きすることが正しいこと」

という観念が先にあるのではないか、ということです。

そもそも規範的な意味で

「朝からちゃんと働いたり、活動している人のほうが偉い」
「夜更かししたり、朝寝坊している人は怠惰で、社会的にもダメ」

……っていう常識が昔からあります。

また、

「睡眠時間を削ってでも努力する」

というように、朝早く起きるという行為は本能に逆らうようなところがあるので努力する人の典型たいなイメージがあります。

そもそも稲作や農耕の歴史が長かった日本ではなおのこと、

「日がのぼるとともに目覚め、日が沈むと寝る」

というのが最も純粋な人間のあり方であるという認識はだれもが強く持っていると思います。

こういったイメージにそれに合わせて健康情報を考えるから、必然的に朝型人間のほうが良い、朝食をしっかりとるべきだ、という説の方が有力になっているということは考えられないでしょうか?

現実生活の中で最善を目指そう

いずれにしろ、私の現実の仕事や家庭の環境からすると、朝は8時くらいに起床するのが現実的に可能かつ妥当で、自然に目が覚める確率も最も高い時間帯なのです。これを無理に朝型の生活に移行しようと考えるのはやめました。

また、朝食についても無理に習慣化しようとするのは諦めます。

現実の生活パターンがそれを許す状況にならない限り、無理やり朝食を食べようとすればデメリットの方が多いと感じたからです。

起床後に血圧を測る

朝型、起床に向けて交感神経が優勢になると血圧も上昇局面を迎えます。

私は前の健康診断ですでに高血圧と確定されている身なので、少なくとも家庭血圧を測る習慣付けだけでも行おうと思って血圧計を買いました。

もちろん、夜も測ったほうが良いとは思うのですが、夜風呂に入ってゆったりした段階で、血圧を測るというちょっとした動作がめんどくさい……というのと、もう一つは、夜寝る前に血圧のこととか考え始めるとよからぬ空想に時間を取られてしまうし、気分よく眠れないのです。

それで、せっかく買った血圧計をしばらく放置していました(笑)

でも、自分の理想の一日をイメージした時に、少なくとも今度から朝だけちゃんと血圧を測る習慣を持とうと考え直しました。

できることから始めよう

私が冒頭に掲げたこと……それは、もっと健康的な生活を送っている人からすればすごく低次元な、どうでもいいことのようなものかもしれません。

でも、私にとっては、それでいいんです。

早起きが良いとされる理由には一般常識的に見て妥当と思われる部分もあるのですが、一方では反論も多く提出されており、実際のところ、どちらが良いのかを判断するのは容易ではありません。

また、そもそも現代人にとって必要十分な睡眠時間は本当は何時間なのか、という問題もいまだに論争の渦中にあることです。

実際様々な説があってはっきり判断できない以上、私は今の時点ではごく一般的な解釈と自分の感覚に沿って、やはり基本的に1日8時間程度の睡眠をとることを前提に考えています。

さらに言うと、私の経験からするとそもそも最適な就寝、起床時間というのは時期によって変わったりすることがあります。また個人的な推測に過ぎませんが、現実の事情を度外視すれば、そもそもは眠くなったら寝て、目が覚めたら起きるというのが体にとって最も理想的であろうという気がします。

だとすれば、そもそも就寝、起床時間というのを長年まったく一定でコントロールし続けようという感覚のほうが不自然なのかもしれません。季節にもよるでしょうし、年齢の推移によっても変化するものだと考え、生活の中で折り合いをつけていくのが最も妥当な気がします。

よって私としては、今現在の実際の感覚によって体感的に最も自然で寝起きの気分は良いと思われるところにしたがって、朝はだいたい午前8時過ぎから9時頃までに起きるのを理想とします。

もちろん、おそらくこれは仕事や環境の都合から来ているもので、私の場合結果的にそれが一番うまくはまるということだろうと思います。

逆に言って、無理に意志の力などで早起きする……といった行動にそれほど明確な根拠を感じないわけです。

小さなことでもいい……何か意識的に健康について、できることを少しでも始めていくという意味で、私自身の朝の習慣を考えてみました。