「理想の一日」を想定する(健康で長生きするために)

自分自身が、健康で長生きできる生活習慣として最適だと考える「理想の一日」を思い描いておくことは非常に有効です。

それは現状とのギャップを自分の頭ではっきりイメージするために必要なことです。

ただし、この「理想の一日」とは、現状をまったく無視した単なる夢のような「理想」であってはいけません。

理想と言っても、今の段階でも現実感のある「理想」を考えます。

生活習慣を段階的に修正する心づもり

実践という面も含めて考えれば、

「人間が長生きするために最も効果的な理論」

みたいなものが仮に整理できたとしても……それを見い出すまでに長い年月がかかって、それまでの間、まったく不摂生な生活を続けていたとすれば本末転倒です。

それではトータルの時間を見れば、長生きにつながる生活習慣を実践する「残り時間」がどんどん減っていくわけですから。それでは結局効果が少ないということになってしまいます。

だから、基本的な方針としてまず

「今すぐにできる当たり前のこと」

を、可能な部分からすぐに習慣として取り入れて、とりあえずは

「今現在よりも確実に寿命や健康状態に効果のある生活スタイル」

に改善することを、何よりも先に始めたほうが効果が高いわけです。

ベストじゃなくて、ベターな生活スタイルです。

特に、私ののように今までまったく健康というようなことに無頓着だった不摂生人間の場合には、細かい問題や究極的な目標とかよりも、まず大まかに生活習慣を実際に立て直すべきです。

① 今の時点で明らかに良いと思われる習慣をすぐに生活に取り入れ
② 逆に現状で明らかに悪いと分かっているものをできる限り中止すること

結局それこそ今の時点では最も効果が高いわけですから。

そして、まずは一見当たり前の、常識的なことをきちんと習慣化できれば、それが今度は、もっと有効な知見や新たな研究結果に基いた健康情報などを有意義に活かす「軸」になり「土台」になるのではないかと考えます。

大事なことは、たいしたことではないとしても……自分なりに意識して実際に生活習慣をわずかでも修正できた、という成功体験ではないでしょうか?

私はそのような経験そのものがまったくないのですから。

最適な「生活習慣」のひな型を想定しておこう

とは言っても、不摂生だった人間ほど実際、具体的にどんなことから始めたら良いかという点で迷ってしまうものです。私も、最初訳も分からずに

「とにかく、毎日サバ缶を1個食べよう」

とか、

「明日から朝5時に起きよう」

とか、よく考えもせずにできそうなことを手当たり次第に試そうとして見たのですが、当然続くわけもなく、そんなことをしているうちに、だんだん自分がいったい何のために、何をやってるのか?

……という迷いや焦りのような感情ばかり出て来て、要するにすぐ嫌になってしまうのです。

そして気が付けば元の不摂生な生活にすっかり戻っており……いや、習慣とは恐ろしいものだ。

それで、私なりに考えたんですけど、実際のところ前にも書いた通り

① どんな健康情報を取り入れるのか

という時の判断の基準となるものが必要だと。

そして、同時に

② 現実に自分ができると思えるものは何なのか

を素直に考えなければならないのだと思いました。

そのために、自分が今の時点でトライできる程度の、理想的な一日の流れというのをまず想定したらいいんじゃないかという考えに至ったわけです。

私が考えた「理想の一日」は

私個人として考えた今の時点での理想の一日を例としますと、だいたいこんな感じのことが想定されます。

【起床】
現状:日によって就寝、起床時間がバラバラ
理想:とにかく毎日8:00~9:00に就寝し、同じ時刻に起床する

【朝食】
現状:食べない。出勤時に缶コーヒー1本。プラスコンビニでさらにセルフコーヒーをブラックで
理想:やはり食べない。その代わり朝、コーヒーはやめて水を飲む

【昼食】
現状:適当に外食あるいはコンビニ弁当。時間もバラバラ
理想:必ずサラダを入れる。あとは軽く済ます(食べ過ぎない)

【晩食】
現状:勤務後、深夜になってからドカ食い
理想:制限はしないが、必ず主菜(肉や魚)、副菜(野菜等)、炭水化物(ご飯でも麺でも)を揃える

【飲酒】
現状:仕事終わりから寝るまでにビール500mlを3本。休肝日はなし
理想:断酒は困難なので、とりあえず就寝までに必ず牛乳を飲む

【運動】
現状:まったく何もしていない
理想:まずは帰宅後シャワーをする前にすぐ軽い体操、ストレッチをする

【就寝】
現状:だいたい深夜2時くらい。日によって4時頃までだらだら起きている
理想:そんな状況でも深夜1時に床に就く

……これは私の例で恥ずかしいんですが、見ての通りで私が今までどれだけ不摂生な生活を送ってきたのかはご理解いただけると思います。自慢じゃないけど(笑)

そして、現状に対して私が考えている「理想」というのは、正直言って他人から見たら

「たったこれだけ?」

のことなのです。

「こんなもんで健康になるわけないじゃん」

すでに健康に気を使ってこられた方からすれば、そう見えるかも知れませんよね?

自分で言うのも何ですが、仰る通り「理想」というにはすごい低レベル(?)な修正にすぎません。

……でも、私に言わせれば(また、私と同じように健康なんてまったく無頓着であった不摂生な中年サラリーマンの方々からすれば)実際のところ、こんなレベルの生活習慣の改善でも、現実にこれを毎日やるのは

「至難の業」

であろうことは十分にご理解いただけるのではないかという気がします。

逆に言って、これ以上の私に言わせればハイレベルな「生活習慣の改善」を、私が今からすぐに実行しようとするなら、たぶん

「100%挫折する」

ことは火を見るより明らか……という変な自信があります。

ていうか、すでに失敗した実績なら山ほどありますし(笑)

ですから、私にとっては、これでも「理想の一日」と呼ぶに十分なわけで、むしろその程度の段階から始めないと、結局は「現状」がそのまま繰り返されるだけなのです。