血圧の上と下ってどういう意味?

健康診断などで血圧を測ると、いつも

「上がいくつ」

「下がいくつ」

と言われますが、私はそれは何を意味するのかすら今まで知りませんでした。

しかし、実は血圧は上と下の差がかなり重要で、この差が大きいことは問題であることが分かりました。

血圧とは

そもそも、血圧とは心臓が拍動することによって血液を押し出したときに、血管壁に与える圧力のことです。

その圧力というのは一定なのではなく、心臓が血液を押し出す瞬間は押す力が強いのですから圧力は高くなり、心臓が膨らんで次の血液を押し出す準備をしている間は押していませんから圧力は低くなります。

この、圧力が高いほうのことを「上の血圧(収縮期血圧)」

低い方のことを「下の血圧(拡張期血圧)」

と呼んでいるわけですね。

血圧の基準値

正常な血圧は

「上が130mmHg未満」

「下が85mmHg未満」

とされています。

「mmHg」という単位は、水銀柱ミリメートルという圧力の単位です。つまり高さ1mmの水銀が押す力が「1mmHg」となっています。ちなみに1mmHgは標準大気圧の1/760です。

かつては水銀柱が最も正確な圧力を測定する装置として使われていたわけですが、もちろん今はデジタル血圧計のほうが主流です。

ところで、血圧と言ってももちろん全身にあるそれぞれの血管にかかる圧力はばらばらです。

「上が130mmHg未満」

「下が85mmHg未満」

と言っているのは上腕部にある動脈の血圧です。

家庭用の血圧計などで手首や指に当てて測定できるものもありますが、それらは自動的に上腕部で測った場合の数値に換算して表示しているわけです。

また、病院などではふつう右腕の血圧を採ります。これは通常右腕の血圧のほうが高めに測定される例が多いためです。

また、当たり前ですが血圧を測定する前にはリラックスして落ち着いた状態で測らないととんでもなく高い数値が出たりします。実は、血圧というのはちょっとした運動や精神の緊張などによってすぐに変わってしまうものなので、単発で測ってもあまり当てにならないものなのです。

通常、診断の際には続けて2回測り、高いほうの数値を正とすることが多いでしょう。

上と下の差は何を表す?

上の血圧と、下の血圧の差を

「脈圧」

と言います。

実は脈圧はけっこう重要なポイントで、この差が大きい場合には心臓に直結している主要な血管に動脈硬化があることが疑われます。

正常とされる血圧の基準値は上が130下が85ですから、この場合の脈圧は45ですね。

これが60以上ある場合は動脈硬化が進行している可能性が高いと考えられます。

また、

(脈圧の3分の1)+下の血圧

で簡易算出される数値を

「平均血圧」

と言い、これは各臓器も含めた比較的末端の血管に循環する血圧を示しています。

平均血圧は90前後が適正と見られており、仮に

「上が130 下が85」

の場合だと

(135ー85)/3+85=100

です。

これが極端に高いと末端の細い血管に動脈硬化が進行している疑いがありますが、低いほど良いというものではなく、逆に平均血圧が60より低くなると血流の不足によって疾患が起こる可能性が高くなると言われています。

このように、上と下の差は体内状態の重要な手掛かりとなります。よく

「上はちょっと高いけど、下は正常」

と言ったりしますが、これは脈圧が高めということなのですから手放しに喜べることではありません。