コンビニやスーパーのカット済み野菜を食べても意味ない説

健康のことに関心を持てば、必然的に私がまず感じるのが

「野菜不足」

ということです。

確かに、野菜を食べてないです。確かに。

……なんて話を家族としていると、最近

「コンビニで売れているカット済み野菜は食べないほうがいい」

という説が、ネットなどで話題になっているそうで。

カット済み野菜は、もともとの栄養がほとんど残っていないから食べても意味ない……という説があるようです。

もちろん、肯定派と否定派がいて、どちらの意見もそれなりに理解できますが、私の個人的な立場から言わせてもらうなら、そもそも野菜なんて今までほとんど食べていなかった私のようなものに限れば、たぶん、

「まったく食べないよりは数段マシ」

というのが正直なところです。

もちろん、ちゃんとした野菜をちゃんとした調理をして、ちゃんとした頻度と分量で食べれば理想的……と思いますが、それができれば苦労はないです。

おそらく、皆さん現実にはそれが難しいからカット野菜を買ってるわけで、もし製造過程で栄養が流出してしまうというのが事実だとしても、全部の栄養が完全に出尽くしていると考えるのも極端過ぎる見方で、ある程度でも残ってるなら食べないよりはいいじゃん、って思います。

これは、そもそもほとんど野菜を食べてない私の立場から言えば、ということですが。

カット野菜は「有害」なものが入ってるのか?

でも、私が思うには、有効な栄養の残留度合いの話よりも、それ以前にカット済み野菜を敬遠する理由として大きいのは、製造過程で有害なものが使われているかもしれないという不安です。

昨今は

「食の安全」

という問題が大きくクローズアップされますね。

私自身はそっちのほうにより関心があります。

私も生活習慣病の防止のためには食生活を見直さなければならないと考えるわけですが、もし、健康に良いからと信じて、たとえば安全じゃない野菜を食べ続けたり、むしろ有害なものを体に入れ続けたりするようなハメになったら……と思うと、やりきれない気持ちがします。

かと言って、あまりにも神経質になったら、それこそ食べるものがなくなってしまいますしね?

で、何が有害なのかと言えば、ひとつは野菜の洗浄と消毒の段階で使われる次亜塩素酸ナトリウムというものが体に悪影響があるかもしれないという不安です。

確かに名前からして体に悪そうなイメージですね。

次亜塩素酸ナトリウムは食品に限らず消毒や漂白に用いられるもので、濃度はぜんぜん違いますが要するにキッチンハイターとかの主成分です。

……と聞くと、当然口に入れちゃダメだって思いますよね。

しかし、もちろん食品添加物としても認められているもので、むしろその中でも割とポピュラーな部類のものです。

そもそも、次亜塩素酸ナトリウムは水道水の消毒用薬品としても使われています。

ですから、野菜を水道の水で洗っているんだったら同じこと……と言えなくもないです。もちろんこれは少し乱暴な言い方ですが。

もちろん、製造過程では消毒した後にさらに水で洗浄されます。そのまま出荷されるわけではありません。

そして、次亜塩素酸ナトリウムというのはそもそも不安定な物質なので最終的には自然分解してただの食塩(塩化ナトリウム)になります。ですから実際に私たちが食べる時点では残留していないと考えられています。そして、そもそも成分として残留していないという認識ですから、成分表示にも記載されていません。

……というのが、いわゆる公式見解というヤツですね。

ただし、この国の基準や、あるいは製造業者による処理の完全度を疑っている人も当然いるわけです。

変色が遅いのはPH調整剤のため

これと同時に、カット野菜はむしろ不自然に日持ちするし、変色も遅いので何か体に良くない薬品や添加物が使われているのではないかと不安になるという人もいます。

これは、食品の変色を防ぎ、鮮度を維持するためにPH調整剤が使われているからです。

PH調整剤という物質があるわけではなくて、実際の成分はクエン酸、グルコン酸、コハク酸などになります。具体的な表示義務がないのでパッケージを見ても「PH調整剤」としか書かれていません。

これも当然使用が認められているものですが、PH調整剤として使われる物質の一部に、多量に摂取することによって腸内細菌まで殺菌してしまう可能性があるので体に悪いといった意見も出ているようです。

しかし、この辺りの議論になると私たち素人に判断できる範疇ではなくなってしまいますね。

カット野菜だけ注目しても意味ない気がする

……と言ってもですね、そもそも多くの飲食店チェーンで出されている料理に使われている野菜は、業務用に作られたカット野菜です。いわゆる調理済みのパックされたものです。デパ地下やスーパーのお惣菜も例外ではありません。

それに、実はPH調整剤は使用する食品の種類が規制されているわけではないので、野菜だけでなく、むしろ出来合いのお惣菜やお弁当、また外食の場合でも、実際にはPH調整剤が使われていない食品を探すほうが難しいといった状況にあります。

つまり、是非はともかく、これはカット野菜やパックのサラダに限ったことではないのですね。

でも、店頭に並んでいるカット野菜の、一見してみずみずしく新鮮そうな感じ(?)を見ていると、余計に違和感を持つ人が多いんですよね、たぶん。

しかし現実的にはパックのサラダ類やカッ済みト野菜だけを取り上げて体に悪いという印象を持つのは、イメージだけが先行していて実際にはあまり妥当ではないような印象を私は受けます。

HACCPとは?

「HACCP(Hazard Analysis and Critical Contorl Point)とは、食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因(ハザード)を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようする衛生管理の手法です。

この手法は 国連の国連食糧農業機関( FAO )と世界保健機関( WHO )の合同機関である食品規格 (コーデックス) 委員会から発表され,各国にその採用を推奨している国際的に認められたものです」

これは厚生労働省のHPからの引用です。http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/haccp/index.html

日本では、「食品の製造過程の管理の高度化に関する臨時措置法(通称HACCP手法支援法)という法律があって、食品の実際の製造過程における事故や、健康被害に直結する問題を改善しようとしているようです。

と言っても、いまいち何言ってるか分からなかったのですが、Wikipediaに分かりやすい例が載っていたので紹介しておきます。

「ハンバーグを焼くときに、挽肉中の感染症や食中毒原因細菌などが、ハンバーグの中心の温度が何度にどれだけの時間経過すれば安全なレベルになるかを科学的に分析して、分析の結果決定した管理方法を実施して、実施した結果を記録する。これによりかつて行われていた抜き取り検査のみの管理では為し得なかった全品の安全性が高いレベルで効率よく確保され、このことを記録から証明することができる」

という趣旨のようです。

一般に、日本の食品は世界全体の水準からすれば安全性や品質の面で優れているというイメージがあります。

少なくとも、カット野菜にしても何にしても、現在では、単に業者ごとに持っている長年の経験とか、昔からこうやってるからというような伝統的な手順、方法のみに頼って食品を製造販売しているような企業は、大きいところではほとんどあり得ないです。

その意味では、一定の信頼を置いてよいように私は感じます。

一方では、放射能の問題や、業者の不正や偽装表示などが大きく報道されることもあり、不安を持っている人も増えているように感じます。

私はそもそも、絶対完璧に、安全に、厳重に品質管理している企業ばっかりだ……なんて、そこまで信用できません。

実際に作っているのはあくまで人間ですから、間違いもあれば感情もあれば、個人の性格や考え方も違う。

そもそも絶対なんてあり得ません。

ですから私自身は、原則としては、あまり神経質になってもしょうがないんじゃないかという印象を持ってはいます。

しかし、だからといって今までのように何の知識もなく、

「国や企業がちゃんとやってるはずだ」

「個人がいくら心配しても、変わらないし、判断しようがない」

……と初めから無関心を決め込むのも、やっぱり良くないなと感じました。

私たち一般の消費者でも最低限知っておくべき知識や、自分なりの判断基準はちゃんと持つ必要があると、その面で反省した次第です。

とりあえず、私は今までより少しは野菜を食べる頻度を増やすところから始めます。パックのサラダでもカット野菜でも構いません。

でも同時に、少しずつでも自分なりにもっと知識を得て、自分の健康くらいは人任せにせず、自分で考えられるようになろうと思いました。